夢二が描いたウサギも　谷崎潤一郎の装丁や浴衣図案を展示　群馬・渋川市伊香保記念館

画家の竹久夢二が手がけた書籍の装丁や浴衣の図案などを紹介する企画展「心はずむ図案と挿絵」が、群馬県渋川市の竹久夢二伊香保記念館で開かれている。書籍や雑誌の表紙や挿絵、半襟やポチ袋の図案など120点近くが並ぶほか、卯（う）年にちなみ夢二が描いたウサギの絵も展示している。3月末まで。

夢二が表紙を手がけた谷崎潤一郎の「お才と巳之助」は、実際の書籍と出版された物とは絵柄が異なる図案を見比べることができる。雑誌「若草」も、実際には使われなかった貴重な図案を展示する。夢二が開いた「港屋絵草紙店」の店頭に飾られていた図案は、当時の店頭を写した白黒写真と共に飾られている。

卯年にちなんで同館黒船館2階には、夢二が描いたウサギの絵約20点を紹介するコーナーも設けた。午前9時～午後5時（入館は同4時）。問い合わせは同館（0279-72-4788）へ。