《体験王国いばらき プレーヤー名鑑 プレDC編》鉾田市観光物産協会職員 柳絢子さん(37)

茨城新聞
2022年12月20日

■女性目線で癒やし旅PR

来年秋の大型観光企画「茨城デスティネーションキャンペーン(DC)」に先立ち、「プレDC」が今月末まで茨城県内各地で実施されている。茨城DCを支える「プレーヤー」を紹介する。

女性ならではの視点と農家での経験を生かし、茨城県鉾田市観光物産協会の唯一のメディア総合戦略部員として市の観光PRに奮闘する柳絢子さん(37)。「鉾田市には野菜だけでなく、豊かな自然や温泉もある。訪れた人が一息つける場所にしたい」

16日に宿泊施設「いこいの村涸沼」で、女性をターゲットに「ヨガ旅。in HOKOTA」を開催する。多くの水鳥が生息するラムサール条約湿地の涸沼を前に、地元インストラクターとヨガを楽しみ、運動後は温泉「美人の湯」とご褒美ランチを堪能。近場で気軽に非日常を味わえる新企画だ。「普段働く女性に、すっぴんでリフレッシュしてほしい」と呼びかける。

同協会は、昨年1月に市観光協会を法人化して新設された。それまで13年間、農家を手伝ってきたが、「人と話すのが好きで、学生時代に学んだメディア戦略と農業経験を生かしたい」とこの仕事に挑戦した。職員のほとんどが女性で、観光業の初心者だ。「大変なことも多いが、楽しんでいる」と笑顔で話す。

全国有数の野菜の産地として知られる同市だが、涸沼と北浦二つの湖と太平洋の美しい景観も魅力だ。来年の茨城DCでも「女性の癒やし旅」をコンセプトに、各地で企画を継続する。

プレDCではこのほか、特産品のメロンを味わう「半(パ)カットメロン」作りや、サツマイモの収穫体験を実施した。キャンプなどは一年を通じて楽しめる。「お土産にはぜひ新鮮な野菜を」と笑みを見せた。