皇室へ「献上柿」 厳選72個箱詰め 石岡・八郷

茨城新聞
2016年11月15日

「献上柿」として皇室に届けられている石岡市八郷地区特産の富有(ふゆう)柿の最終審査会が14日、同市柿岡の八郷総合支所で行われ、1次、2次審査で選ばれた180個の中から、今泉文彦市長や生産者代表ら7人が献上する72個を厳選した。献上柿は15日、松隈健一副市長と生産者が東宮御所、宮内庁を訪れ、天皇皇后両陛下、皇太子さまに届ける。

審査会は、十三塚、JAやさと柿部会、マル園の3柿出荷組合でつくる市八郷柿振興協議会(上田佳幸会長)が主催。今年の献上を担当する十三塚柿出荷組合の上田光(こう)さん、成田勝さん、塚谷雄二さんが丹精込めて育てた富有柿が持ち込まれ、今泉市長や協議会役員と共に、色づきや形などを一つずつ時間をかけてチェック。合格した献上柿を丁寧にネットで包み、三つのきり箱に詰めた。

富有柿は「柿の王様」と呼ばれ、同地区では丘陵部の温暖な地形を利用して栽培。1969年から毎年皇室に献上されている。上田会長によると、今年は夏の高温とその後の長雨の影響で落果が多く、収穫量が減ったが、「残った柿の糖度は高く、大きくて良質の富有柿が収穫できた」と胸を張った。 

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