常陸太田・誉田小 実りの秋、ブドウ収穫

茨城新聞
2015年9月16日

常陸太田市増井町の市立誉田小(会澤孝一校長)の3年生児童20人が15日、同校近くのブドウ園を訪れ、総合学習の一環としてブドウの収穫作業を体験した。
誉田地区の特産物のブドウ作りを体験し、地域の人と触れ合い、郷土愛を養ってもらうことが狙い。JA常陸常陸太田ぶどう部会のブドウ園主6人の協力を受け、児童らは6班に分かれて春から作業に取り組んできた。
5月には花摘みを体験。7月の袋掛け作業では「大きく育ちますように」との願いを込めて絵を描いたり、自分の名前を書いたりした袋をブドウの房にかぶせた。
今回は、たわわに実った〝自分のブドウ〟を丁寧に収穫。ずしりと重みを増したブドウを大事そうに抱えていた根本理惟君(8)は「大きく育ってくれてうれしい。みんなでおいしく食べたい」と笑顔。武藤星良さん(8)は「花摘み作業が難しかった。ブドウを作る仕事の大変さを知った」と話した。
体験学習に協力するブドウ園の椎名智之さん(45)は「ブドウ作りは一つ一つが手作業で根気がいる仕事。子どもたちが自分で育てたという達成感を感じてもらえればうれしい」と目を細めた。
同校では今後、図工の授業で収穫作業の絵を描いたり、体験を通して学んだことを各班ごとに発表する予定という。

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