酒米の稲刈り体験 未来塾で都市住民ら 佐野

下野新聞
2015年9月17日

 【佐野】「あきやま有機農村未来塾」(藤川昭夫(ふじかわあきお)代表)は13日、秋山町の水田で酒米の稲刈りを行った。県内外からの参加者と地元住民が稲を手刈りし、有機米を使ったおにぎりバイキングなどで楽しく交流した。

 同塾は過疎化や高齢化が進む秋山地区で、有機農業体験を通し都市住民と触れ合いながら特産品を作り、地域を元気にしようと今春設立。5月には「手摘み、手もみ茶づくり」を行い、6月に同所の約1700平方メートルの田んぼで五百万石の苗を手植えした。稲刈りは活動の第3弾。市が7月、地域おこし協力隊員に委嘱した平石栄子(ひらいしえいこ)さん(28)も司会などで奮闘した。

 この日は市中心部や東京、群馬から17家族28人と塾メンバーら同地区の約50人が参加。慣れない手つきで鎌をふるい約500平方メートルの稲を刈り取り束ねる作業に汗を流した。その後、秋山体験館でおにぎりや漬物などに舌鼓を打った。

 同塾では今後蔵元に醸造を依頼し、12月には秋山産の地酒「あきやま」が完成する予定だ。

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