地域ブランド調査 栃木県35位から46位に転落 ワースト3に北関東3県
民間調査会社のブランド総合研究所(東京都港区)は19日、「地域ブランド調査2016」を発表した。都道府県の魅力度ランキングで本県は全国ワースト2位となる46位となり、過去最高の35位を記録した前年調査から大幅に順位を下げた。都道府県を対象とした調査は今回で8回目だが、46位は過去最低の数字となった。
調査結果を受け、ブランド力向上に力を入れる福田富一(ふくだとみかず)知事は「昨年から順位を大きく下げ、46位となったことは大変残念であり、調査結果を詳しく分析し、今後の取り組みに生かしていきたい」とコメントした。
調査は20~70歳代を対象にインターネットを通じて実施。認知や魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲など計77項目を質問し、6月24日から7月30日までに全国の約3万人から回答を得たという。
都道府県の魅力度ランキングをみると、北海道が8年連続の1位で、最下位は4年連続で茨城県だった。本県の順位は茨城県の一つ上、群馬県の一つ下に位置しており、ワースト3に北関東3県が並んだ。
同研究所によると、本県に対して「とても魅力的」と回答した割合は1・6%で前年とほぼ同じだったが、「やや魅力的」と回答した割合が前年の20・6%から12・3%に減少した。一方で「あまり魅力的でない」との回答が13・7%から16・8%に上昇した。
一方、市区町村の魅力度ランキングで県内の最高位は日光市の11位。斎藤文夫(さいとうふみお)市長は「過去最高の11位になったのは大変喜ばしい。今後も市民や観光協会と一体となり、都内に設置した観光情報発信センターなどを最大限に活用し、ベスト10入りを目指し努力していきたい」とコメントした。
同ランキングの1位は3年連続で北海道函館市、2位が京都市、3位札幌市だった。県内では那須塩原市が97位、那須町184位、宇都宮市221位、足利市426位などとなっている。
■悔しさにじむ福田知事
「腹切りもんだな…」。都内で19日開かれた関東地方知事会議終了後、記者団に囲まれた福田富一(ふくだとみかず)知事が、苦笑しつつ冗談交じりのひと言。
同日公表の民間の「都道府県ブランド調査」で、本県は昨年躍進した35位から一転、大きく順位を下げ今回は下から2番目の46位に。「みんな本当に頑張っており、なおさら残念」と言葉の端々に悔しさをにじませた。
もちろん、これは一会社の調査の一つにすぎず、本県の実力や魅力を反映した結果とは言い難い。北関東は東京という強烈な光の近くで、ややもすると、印象面では埋没してしまう不利な点もある。
しかし「県民みんながもっと、もっと栃木を愛することも大切。これを発奮材料にして『オール栃木』で今まで以上に取り組む」と、福田知事。否定は簡単だが、結果を分析し今後の糧とすることが重要との認識だ。「(来年は)見ていろよ」。悔しさをバネに再チャレンジを宣言した。
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