バリスタ世界一になった 粕谷哲(かすやてつ)さん(31)

茨城新聞
2016年10月6日

今年6月、コーヒーを入れるプロ「バリスタ」の技術を競う世界大会「ワールドブリュワーズカップ」で優勝。世界一のバリスタに選ばれた。普段はコーヒーファクトリー守谷店の店長。大会後は多忙を極め、「店頭に立てなくなっている」のが悩み。「コーヒーを入れていたい。一番落ち着く」と笑う。

同大会は毎年、各国代表がバリスタの頂点を争う。今年はアイルランドのダブリンで開かれ、参加約40カ国の頂点に立った。日本人の優勝は初の快挙だ。

「僕が一番だとは思っていない。『日本が1位になった』と思っている」と謙虚に話す。周囲の助けがあり、コーヒー豆の取引や助言など多方面で支えてくれたサザコーヒー(ひたちなか市)の協力に感謝している。

美浦村出身、つくば市在住。4年前に糖尿病にかかり、予防にいいと聞いて飲み始めたのが、コーヒーにのめり込むきっかけ。2013年に東京のIT関連会社を退社し、つくば市へ。28歳からバリスタの道に進んだ。世界一になった後も「今でも修業」。今後の夢について「日本全国へ行って、『コーヒーはもっとおいしい』と広めたい」と目を輝かせた。

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