無病息災願い、ささら舞奉納 高萩

茨城新聞
2016年9月23日

 400年以上の歴史を持つ高萩市無形民俗文化財の「下君田のささら」が22日、同市下君田の王塚神社に奉納された。子孫繁栄と五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災を願う舞で、歌や笛、太鼓のおはやしに合わせ、子どもたちがささら舞を披露し、大きな拍手が送られた。
 同神社のささら舞は佐竹氏が同地域を治めていた400年以上前から続く伝統芸能で、毎年9月の王塚神社の例祭の日に披露される。
 この日は雨天のため、拝殿所で行われ、野武士姿の大人に見守られながら華やかな衣装を身に着けた小中学生5人が登場。軍配とひょうたんを持った舞い立ち2人に、雄獅子2人と雌獅子1人が三角形を作るようにささら舞を繰り広げた。
 同神社総代長の鈴木幸男さん(68)は「生活様式の変化や少子高齢化で継承が難しくなっているが、できる限り後世に伝えていきたい」と話した。

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