高山きゅうり売り出せ イオン提携関東4県で 高崎で30、31日フェア

上毛新聞
2016年7月29日

ㅤ高山村は、地元で昔から栽培されてきた伝統野菜「高山きゅうり」を本格的に売り出す。流通大手のイオンリテール(千葉市)と提携して関東4県の21店舗で販売するほか、30、31の両日はイオンモール高崎(高崎市棟高町)で「上州高山村フェア」を開く。唐揚げや浅漬けなどの調理法を伝えながらおいしさをアピールし、消費拡大を目指す。
ㅤ高山きゅうりは、長さ25センチ以上で太いのが特徴。同村では昔から栽培されてきたが、一般的なキュウリの普及によって栽培量が減少し、市場に出回らなくなった。
ㅤ10年ほど前から、各地の伝統野菜が見直されるようになり販売も復活。農家が栽培法を工夫することで品質と収量が安定し、年間15トンを生産できるようになった。村もレシピ開発などで消費拡大に力を入れる。
ㅤ昨年、農家7人が生産者団体「高山きゅうりの会」を立ち上げた。会長の後藤明宏さん(56)は「少し苦くて昔ながらのキュウリの味がする。調理法もいろいろあるので、ぜひ一度味わってほしい」と話す。
イオンは4年前に高山きゅうりの販売を始めた。昨年は本県と埼玉、栃木3県の11店だった取り扱い店舗を、ㅤ今年は茨城を加えた4県の21店へと倍増させた。担当者は「地域の食文化、伝統野菜を守りたい」と狙いを説明する。高崎のフェアでは、さまざまに調理した高山きゅうりを試食してもらい、販売につなげる。
ㅤフェアは両日とも午前10時から。野菜や果物、花などを販売するほか、じゃんけん大会、抽選会などもある。

 

【写真】高山きゅうりを手に、フェアをPRする高山村の職員と村のマスコット「ひかるくん」(右)と「いぶきちゃん」

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