歴史博物館再オープン 初日は5600人来館

上毛新聞
2016年7月25日

ㅤ改修工事のため休館していた県立歴史博物館(高崎市綿貫町、右島和夫館長)が23日、リニューアルオープンし、大勢の人が本県を代表する歴史文化伝承施設の再開を祝った。再開を記念して31日まで入館無料とする。初日は約5600人が来館した。
ㅤ調査や研究の成果を踏まえて約千点ある展示品を大幅に入れ替えたほか、古墳時代に焦点を当てた東国古墳文化展示室を新設した。
オープンを記念したセレモニーが行われ、大沢正明知事が「群馬の歴史を県内外に発信し、県内各地に今も残る歴史文化遺産にいざなう役割を担っていきたい」とあいさつした。
ㅤ「東国文化」をテーマに県が小中学生を対象に募集した自由研究で昨年度、最高賞に輝いた青田千穂さん(伊勢崎四ツ葉中等2年)が「リニューアルオープンを機会に子どもたちに東国文化に興味を持ってもらいたい」と訴えた。地元の高崎岩鼻小の児童約60人も招待され、大沢知事らと共に館内を見学した。
ㅤ同館は2011年、国指定重要文化財に水滴を落とす事故を起こした。14年10月に休館し、24億円をかけて改修した。