双眼鏡で野鳥観察 鉾田新宮小 豊かな環境再確認

茨城新聞
2016年7月6日

鉾田市烟田の市立新宮小(小澤信三校長、児童72人)で、学校周辺に生息する生き物について学ぶ環境授業があり、4年生13人が貴重な水鳥のカンムリカイツブリを観察するなどして、地元の豊かな自然環境を再確認した。

授業は、地元の自然保護団体「北浦周辺の自然再生を進める会」の川又俊彦会長(68)を講師に、6月21日、7月5日の2回、総合的な学習の時間に行われた。21日に教室で生き物のスライド写真を見て生態系の大切さを学び、5日に同市安塚の北浦北部に出掛けて野外活動を行った。

5日の野外活動では、児童らが双眼鏡を手にサギやカモなど北浦北部に生息する野鳥を観察。前日に今年の繁殖が確認されたばかりのカンムリカイツブリのひなを見つけると、「かわいい」「魚を捕って食べた」と喜んだ。川又会長によると、カンムリカイツブリの繁殖確認は8年連続だが、今年はこの1組だけしかいないという。

児童らは周辺の水路や田んぼで、台湾シジミやメダカなどを確認。持参した用紙に見つけた生き物の名前を書き込み、鳴き声や色など特徴をじっくり観察した。

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