おもてなし日本一目指せ 常陸太田で県民大会

茨城新聞
2016年7月4日

県民一丸となって「おもてなし日本一」を目指そうと「おもてなし県民大会」が3日、常陸太田市中城町の市民交流センター「パルティホール」で開かれた。参加者は講演を通じて観光客を迎えるホスト役の在り方などを学んだほか、県北地域の児童・生徒たちがおもてなし向上を目的に取り組んだ事例を発表した。

大会には県内各地からホテルの関係者や観光ボランティアなど約千人が参加。橋本昌知事は観光産業発展に向けて「何よりもおもてなしの心が大事。お客さんにまた来たいと思ってもらえるような取り組みを」と呼び掛けた。

真心サービスで知られる中央タクシー(長野市)の宇都宮恒久会長が「お客さまが感動、社員が躍動する組織づくり」をテーマに講演。人材や需要が不足するタクシー業界で売り上げを伸ばしてきた理由として組織の在り方に触れ、「いい組織には人間関係と社風、理念の3点が重要」と強調した。同社の理念「お客さまが先、利益は後」の実践を通して、利用者から寄せられた声も紹介した。

事例発表では、常陸太田市立金砂郷小の児童らが常陸秋そばの歴史や魅力、そばの打ち方などの学習成果を発表。寸劇を交えながら地元のそばの魅力をアピールし、「金砂郷のおそばを食べに来てください」と呼び掛けた。県立大子清流高の生徒たちはALT(外国語指導助手)に英語で観光案内した取り組みを披露した。

このほか、昨年度に実施された観光マイスター制度で、高い接遇スキルを持つS級認定者に認定証が交付された。 

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