桐生・買場紗綾市 火災乗り越え3会場開催に
上毛新聞
2016年7月4日
ㅤ桐生市本町で毎月第1土曜に開かれる青空市「買場紗綾(かいばさや)市」が2日、火災で活動拠点を失った後、初めて開かれた。「買場通り」のほかに、二つの会場を確保し、区画や配置を見直した。継続が不安視されていたが、これまで同様に約30店が出店し、地域住民らによる祇園囃子(ばやし)や踊りの発表が会場を楽しい空気で包んでいた。
ㅤ1年前から出店しているという近くの鮮魚店、水戸正の青木亜姫さん(32)は「開催できるか半信半疑だったが、無事にできてよかった。毎月欠かさずに続けることに意味がある」と喜んだ。近所の今西満子さん(73)は「花が好きだからよく買いに来る。楽しみがなくならなくてほっとした」とうれしそうだった。
ㅤ一方、会場が分散したことについて、「場所が分かりづらい」「従来の紗綾市の雰囲気を感じにくい」といった意見が寄せられたという。森寿作実行委員長は「継続すれば見慣れるはず。地域全体の活性化につながるいい機会と捉えたい」と話していた。
ㅤ紗綾市の活動拠点が入る木造長屋は6月4日、火災で全焼した。実行委は長屋の修復に向けて募金活動を始めた。
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