海水浴場の水質調査 6年ぶり全18カ所で良好 茨城県内

茨城新聞
2016年6月21日

 茨城県は20日、県内海水浴場の水質を調査した結果、18カ所全てで国の水質判定基準をクリアし、東日本大震災前の2010年度以降、6年ぶりに全地点で水質が良好な「AA」と「A」評価になったと発表した。
 調査は5月2日~6月2日に実施。検査項目は、ふん便性大腸菌群数▽油膜の有無▽化学的酸素要求量(COD)▽透明度▽腸管出血性大腸菌o-157の有無-の5項目。
 判定区分「適」の水質AAは15カ所、Aは3カ所。大震災以降は判定区分「可」のBが数カ所であったが、本年度は全てAAとAになり、水質の改善が見られた。ふん便性大腸菌数も15カ所が不検出で、残りも基準をクリアした。CODは1リットル当たり1・2~1・7ミリグラムだった。
 県環境対策課は「どの海水浴場も適している」と指摘している。
 県内海水浴場の海開きは、高萩、日立、ひたちなか、鉾田、鹿嶋、神栖、大洗の7市町で7月16日、北茨城市は同23日。
 また、県は20日、県内18海水浴場の海水の放射性物質濃度と砂浜の放射線量の調査結果を発表した。海水は全地点が未検出で、砂浜の放射線量は0・04~0・06マイクロシーベルトだった。県は「問題ない水準」と説明している。本年度3回目の調査で、5月23日~6月9日に実施した。

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