列車がキャンバス、子どもたち描く 真岡鉄道

下野新聞
2016年4月25日

 【真岡】子どもたちが側面に絵を描いた真岡線の車両を走らせる「グラ鉄!子どもが描いた絵が走る!」(真岡青年会議所主催)に参加する小中学生80人が24日、真岡駅構内に係留された車両に思い思いの絵を描いた。想像力や発想力を高めてもらうのが目的で、車両に直接絵を描くのは全国でも珍しいという。早ければ26日から、約1カ月間運行される。

 「美的感覚を養えるような、普段できない経験をさせてあげたい」。ことし30回目を迎える芳賀教育美術展を主催する同会議所が、記念事業として企画した。

 「グラ鉄」はグラフィティ鉄道の略語で、欧米の街並みの壁に描かれるような絵をイメージして名付けたという。

 珍しい取り組みとあって参加募集を開始した3月上旬から応募が殺到。定員80人に対し、県内外から約200人の応募があった。

 この日は抽選で選ばれた小学1年~中学2年の80人が約1時間、黄色やピンクなど5色のペンキを使って真剣な表情で作業。車両の両側に貼られた白いラッピングシートにそれぞれが自由な発想で筆を走らせ、中には「がんばれ くまもと!」と書いた子もいた。

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