神話や信仰 題材の舞 結城諏訪神社 伝統の神楽奉納

茨城新聞
2016年4月4日

結城市上山川の結城諏訪神社(山川誠人宮司)で3日、例大祭が開かれた。地域の繁栄や穀物が豊かに実ることを祈願する「太々(だいだい)神楽(かぐら)」が奉納され、地域住民を中心に大勢の人でにぎわった。

太々神楽は神話や身近な信仰を題材にした12の舞で構成。江戸時代中期に始まったとされる。地域の氏子による「諏訪神社太々神楽保存会」(須藤克己会長)が太鼓や笛、舞を伝え、県無形民俗文化財に指定されている。

神楽師たちはてんぐやキツネの面を着け、「五行の舞」「猿田彦の舞」などを剣を振るったり弓を引いたりしながら華麗に披露。

えびす様が奉納されたご祝儀を釣る「恵比寿の舞」では、神楽殿から投げられる菓子や釣りざおの先に付けられた福餅を求め、子どもたちが歓声を上げながら手を伸ばした。

家族で訪れた近所の会社員、岩田幸子さん(33)は「初めて来たが、(菓子や餅を取り合う様子が)激しく、面白かった」と話した。

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