桜の便り、各地彩る 栃木県内
下野新聞
2016年3月30日
県内にも桜の便りが届いた。宇都宮市では28日、平年より4日早く桜(ソメイヨシノ)の開花が宣言された。春風に誘われた花芽は、あっという間に開き、枝に彩りを添えている。
ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンの雑種といわれ、江戸の染井村で育成されたものが日本各地に広まった。
細い枝がヤナギのように垂下するシダレザクラは、神社や寺の境内などで白や紅色の花をみせている。
春休み。花のある公園で遊ぶ子どもたちは、元気いっぱい。河川近くの土手では、菜の花が桜と競演中。上空から俯瞰(ふかん)した一本桜は、控えめな薄紅色だった。
今月、東日本大震災から5年を迎えた。東北3県などから本県への避難者は、2887人(1月末現在)となっている。また、昨年9月の県内広域水害でも多くの被災者が出た。
松尾芭蕉(まつおばしょう)は「さまざまの事おもひ出す桜かな」と詠んだ。
今回は県南地域を主に、咲き始めたばかりの花にピントを合わせた。
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