高齢者の外出支援 大洗鹿島線「ねんりんキップ」 70歳以上1日乗り放題
茨城新聞
2016年3月14日
鹿島臨海鉄道(大洗町)は、4月1日から70歳以上限定の「大洗鹿島線1日乗り放題切符」(ねんりんキップ)を発売する。鹿島神宮(鹿嶋市)-水戸駅(水戸市)間が対象で価格は1500円。交通弱者といわれる高齢者の外出を積極的に支援する狙いだ。
ねんりんキップの適用区間内駅数は、計16駅(臨時停車駅の鹿島サッカースタジアム駅含む)あり、当日中なら乗り降り自由。同神宮-水戸駅の往復運賃は通常大人3140円で、同キップの最大割引率は約52%。有効期限は発行日から3カ月となる。
同鉄道は2015年末まで、同区間で70歳以上限定「1日乗り放題きっぷ」(千円、最大割引率約68%)を設けていたが、経営圧迫の影響もあり廃止した。一方で内容を改め、企画乗車券を発売。同鉄道は「公共交通機関として、交通弱者の足となる役割がある。高齢化が進む中、健康寿命を延ばすための支援をしていきたい」と話している。
ねんりんキップの発売期間は4月1日から来年3月31日を予定。取り扱いは大洗駅(大洗町)や新鉾田駅(鉾田市)のほか、委託販売所は同神宮駅前の鹿嶋市観光案内所など計5カ所。
問い合わせは鹿島臨海鉄道旅客事業部(電)029(267)5200。
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