当番の2地区 鹿嶋・祭頭祭へ高まる熱気 廻り祭頭と大豊竹奉納

茨城新聞
2016年2月22日

来月9日に鹿嶋市宮中の鹿島神宮で開かれる祭頭祭に向けて21日、今年当番を担う神栖市の萩原郷が地区内で祭頭囃(ばやし)を披露する廻(まわ)り祭頭を行い、鹿嶋市の奈良毛郷が同神宮に祭りのシンボルとなる大豊竹を奉納した。鹿島地域に春の到来を告げる恒例の祭典へ熱気が高まってきた。

萩原郷の廻り祭頭には約150人が参加した。色鮮やかな衣装を着た一行は、神栖市立軽野小学校から大総督の同小1年、網中衆生君(7)の元気良い号令で出発。樫(かし)棒を組み鳴らしながらにぎやかに地域を歩いて回った。鎮守社の降野神社では奉告参拝。近所の女性は「地域に子どもの声が響くと元気が出る」と喜んでいた。

奈良毛郷の大豊竹は、同地区の祭事関係者が太鼓に合わせた祭頭歌とともに同神宮に奉納した。大豊竹は約18メートルのマダケ。早朝に鹿嶋市沼尾で掘り起こし、縄でくるまれた。同市小宮作の小野勲さんが寄進した。トラックで大鳥居まで搬入後、担いで拝殿前に運んだ。谷田川節男祭事委員長(81)は「気持ちの上で非常に安心した。これで(祭頭祭に向け)最後のご奉仕ができる」と話した。

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