群馬・みなかみに新たな温泉旅館 「あらたし みなかみ」が11月にオープン
不動産ファンド事業を手がける「Project O(プロジェクトオー)」(東京都渋谷区、北村直之社長)は30日、群馬県みなかみ町湯原に温泉旅館「あらたし みなかみ」を11月1日に開業すると発表した。運営は北海道などで宿泊施設を営むフィルド(札幌市、斎藤貴之社長)が担う。旅行離れが進む20~30代の若い世代をターゲットに、過剰なサービスをなくした新たな温泉旅館を提案する。
旧水上観光ホテルの跡地に新築し、敷地面積は4960平方メートル。鉄筋コンクリート造4階建てで延べ床面積は2770平方メートル。露天風呂とサウナを備えた大浴場やレストランなどを備える。客室は全42室(面積28平方メートル)で、全室に露天風呂を完備。価格は1人1泊1万8千円(税抜き)から。
「あらたし」は古語で「新しい」という意味がある。既存の温泉旅館の「上げ膳据え膳」のサービスではなく、利用客が求める距離感を保った適度なサービスを提供。若者や外国人客などの獲得を目指す。
プロジェクトオーが展開するブランド「あらたし」の第1号となる。同社によると、泉質や東京からのアクセスの良さがみなかみ町への進出する決め手となった。
今後はあらたしブランドの展開拡大を見据える。同社の岩崎文和アドバイザーは「今後も若者に温泉の魅力を知ってもらいたい。『あらたし みなかみ』を皮切りに、日本各地へ展開していきたい」と話す。