国重文坐像 32年ぶり展示 足利 運慶作の大日如来

下野新聞
2022年7月31日

鎌倉時代の仏師運慶(うんけい)作と伝わる国重要文化財の大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)を展示する企画展「あしかがの歴史と文化 再発見! -鎌倉殿の義弟 足利義兼(あしかがよしかね)の祈り 大日如来坐像-」が30日、足利市通2丁目の市立美術館で始まった。

同像は源姓足利氏2代目の義兼が造らせたとされる。現在は東京国立博物館に寄託されており、市内での展示は32年ぶり。

夫婦で来場した東京都練馬区上石神井4丁目、会社員山本雅彦(やまもとまさひこ)さん(61)は「像から歴史や時の重みを感じた。精巧に造られており、技術も素晴らしい」と感嘆した。会場には市内の遺跡で発掘された埴輪(はにわ)、土器なども展示され、来場者は解説に目を通しながら、じっくり鑑賞していた。10月10日まで。