《釣り》茨城・久慈川下流部のテナガエビ 2時間20匹好釣果 捨て石帯 ヒキに合わせ取り込む

茨城新聞
2022年7月26日

初夏に盛期を迎える、淡水の人気のターゲット、テナガエビ。河川の下流域や汽水域の湖沼など、海水と淡水が混じり合う流域に生息しており、夜行性ではあるが、消波ブロックや捨て石の隙間を狙えば昼間でも十分釣ることができる。今回は6月下旬、好釣果が続く茨城県の久慈川下流部へ釣行した。

さおは2メートル前後の、のべざおが一般的で、今回釣行した久慈川下流部では2・5メートル前後が使いやすい。

仕掛けは専用ウキ仕掛けであれば問題ないが、さおと同じ長さの仕掛けを選択することで取り込みがスムーズとなり使いやすい。特に初心者にはタナ調整が容易なシモリウキタイプがお勧めである。

餌は赤虫が一般的ではあるが、サシやジャリメなどの小さな虫餌であれば釣りは可能。何を隠そう私自身初挑戦の今回の釣行では、餌の付けやすさを優先してジャリメを選んだ。

釣り方の基本は重りを底に付けた状態でウキが水中にあること。ウキの位置をできるだけ水面に近づけた方がエビのアタリを目視しやすい。

アタリがあった場合、ゆっくりと30秒数えてそっとさお先を持ち上げると特有のエビキックが伝わってくる。後はヒキをいなしながら慌てずに取り込めばバラすことは少ないはずだ。

私自身初めてだった今回、まずは最下流部の消波ブロック帯で様子をうかがうが、残念ながらテナガエビのアタリはなし。活性の高いエビを求めて早々に移動を決断し、次に向かったポイントはやや上流の草木が生い茂る捨て石帯。

丹念に捨て石の際や隙間などを探るとアタリが頻発するポイントを発見できた。ゆっくりとヒキに合わせて取り込むと自身初のテナガエビを釣り上げた。

どうやらエビが集まっていたらしく、この後アタリがやむことはなく、約2時間で20匹を釣り上げられた。

釣り上げたテナガエビはカルキ抜きした水道水に丸一日漬けて泥抜きし、おいしくいただいた。

夏の時期は水の温度が上がってしまうとエビはたちまち弱ってしまうので、泥抜きの際は注意が必要である。

泥抜きの際は水温が上がりすぎないよう注意

 

 

夏休み、安近短のレジャーとしてご家族で久慈川を訪ね、テナガエビ釣りを楽しんでみてはいかが。 (上州屋日立店・根本雅透)