芸術家と障害者“競演” 小山 多機能型事業所で作品展

下野新聞
2022年7月22日

【小山】草間彌生(くさまやよい)さんら世界的な芸術家と障害者の作品を飾った「どこでもミュージアム」が29日まで、社会福祉法人パステルが運営する乙女の多機能型事業所「CSWおとめ」で開かれている。

足利市の一般財団法人おもい・つむぎ財団が同市内の旧分校を美術館に改修し運営する事業に協賛した返礼として、財団から美術品を借り、展示した。

事業所では利用者が絵画制作に励んでおり、色鉛筆などで描いた作品21点が、草間さんや現代美術家の小松美羽(こまつみわ)さんらの油絵6点とともにレストランに掲示された。

また地域交流センターには、村上隆(むらかみたかし)さんや奈良美智(ならよしとも)さんら人気作家のシルクスクリーンなど12点が展示されている。

石橋須見江(いしばしすみえ)理事長は「障害者と芸術家の作品のコラボレーションは私たち職員や利用者にとっても新たな発見がある」と話し、来場を呼びかけた。入場無料。