茨城・古河一高生考案「サンデー」 地元2銘菓使い商品化 公方公園カフェ 5日発売
茨城県立古河一高流通ビジネス科の3年生6人が考案したサンデーが、古河公方公園(古河市鴻巣)のカフェの商品に採用され、3月5日に発売される。カフェで人気のソフトクリームに、地元の銘菓2品を組み合わせた。生徒は「サンデーを食べて、古河においしい銘菓があることを知ってほしい」とアピールしている。
商品名は「ごかぼうやさんでー」。1925年創業のミヤト製菓(同市下片田)のかりんとうと、御家寶(ごかぼう)屋商店(同市横山町3丁目)が製造する「御家寶」を使っているのが特徴だ。
細かく砕いたかりんとうを底に敷き、ソフトクリームにかぶせる。きなこと黒蜜をかけて、御家寶を乗せると完成。和と洋の異なる甘さ、食感が味わえる。
商品は、生徒が地域貢献をテーマとした昨秋の販売実習のために考案。まちづくり会社「雪華」(高橋光社長)が運営する同公園のカフェ「ジェラテリア」で、一日限定で販売された。
実習当日は家族連れらが買い求め、目標の3倍を超える175個を売り上げたことから、同社がレギュラー化を提案し、商品化が決まった。これを受け、カップサイズを大きくして増量。生徒が実習で使ったリーフレットを基に、新たなポップを作製した。
発売日は3月19日開幕の古河桃まつりを見据えて決定。同社は特に住民や地元出身者に食べてもらうことで、地域の味の再発見につながることを期待している。高橋社長は「メニューを増やしていきたい」と述べ、今後も同校との連携を続ける方針を示した。
生徒たちは「商品になり、素直にうれしい。古河のPRになれば」と話し、「コロナ禍で活動が制限された高校生活の良い思い出となった」と喜んだ。
価格は1個500円を予定している。