世界的ピアニスト ツィメルマンさん 「小澤さん 縁感じる」 来年1月、水戸芸術館公演

茨城新聞
2015年11月28日

ポーランド出身の世界的ピアニストで、日本ツアー中のクリスチャン・ツィメルマンさんが、来年1月11日に水戸芸術館(水戸市五軒町)でリサイタルを開くのに合わせ、同館で27日、会見した。指揮者の小澤征爾さんとも共演経験のあるツィメルマンさんは「小澤さんは音楽家としても人間としても尊敬できる方。機会があれば、彼が率いる水戸室内管弦楽団とも演奏したい」と笑顔で語った。

1956年生まれ。75年に18歳でショパン国際ピアノコンクールで優勝し、一躍世界の音楽界に知られる存在に。名だたる室内楽団と共演するほか、バーンスタインやカラヤンをはじめ、小澤さん、ラトルら卓抜した指揮者とも共演。現在、スイスを拠点に暮らす。

日本ツアーは、11月19日の岡山・倉敷市を皮切りに、来年1月18日の東京・武蔵野市まで13回開催。シューベルト作品をメーンに演奏する。水戸芸術館での会見は、館長・小澤さんとの縁を感じたツィメルマンさんが快諾した。

同館では19年ぶりのステージ。シューベルトが少年期に作曲したとされる“幻の変奏曲”「七つの軽快な変奏曲ト長調」と、晩年に手掛けた「ピアノ・ソナタ第20番イ長調」「ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調」の3曲を披露する。

ツィメルマンさんは「シューベルトの草創期から最晩年の魂の集大成を取り上げ、彼の世界観に迫りたい」と意欲を示した。

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