《茨ぱん(ibapan)》春よ恋食パン パン工房ミューレ(つくば市) 国産小麦の香り高く

茨城新聞
2021年2月12日

ロマンチックな名前の「春よ恋食パン」。材料は国産小麦「春よ恋」と米こうじ、バター、塩。月曜・火曜・木曜の午後0時半ごろに焼き上がる。「前の日に仕込み、低温で長時間発酵している。春よ恋は小麦の香りがとてもよい」とオーナーの伊見澄子さん。イースト菌で作る一般的な角型と山型の食パンは毎日焼いている。

伊見さんはパン作りが好きで千葉県内のパン店で働いた経験を生かし、1995年に店を開いた。当時店の周辺は「国の研究所があるぐらいでほとんど畑だった」が、四半世紀以上を経て住宅地に様変わりした。「毎日食べるものだから、おいしさはもちろん手頃な値段で出したい」。その思いで店を続けてきた。

「抹茶あんと金時豆のラウンド」や自家製サワー種のライ麦パン「カンパーニュ」、沖縄県産ソーセージのパン、調理パンなど多彩。「焼き芋りんご」は冬のお薦め。四角いパンに焼き芋のペーストと煮たリンゴを閉じ込めた。「紅はるか」の焼き芋を作り、皮をむいてつぶし、レーズンとシナモンを加える。紅はるかはやわらかく、砂糖なしでも十分な甘さという。カスタードクリームやカレーも自家製。「店で作れるものは全部作る」とおいしいパン作りに心を尽くす。

つくば市高野台2の15の15
定休は水曜・日曜・祝日の月曜
午前7時~午後4時
(電)029(836)6165

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