県民スポーツ拠点 始動 2万5000人収容 新スタジアム完成式典
下野新聞
2020年7月27日
宇都宮市西川田地区に建設された「カンセキスタジアムとちぎ」(県総合運動公園陸上競技場)の完成記念式典が23日、現地で行われ、関係者が本県の新たなスポーツ拠点の誕生を祝った。
福田富一(ふくだとみかず)知事はスタジアムの魅力を強調した後、県内でも感染が拡大している新型コロナウイルスに関し「感染が広がっている状況では大会を開けない。子どもたちの夢の実現のためにも対策をお願いしたい」と呼び掛けた。
「完成です」の掛け声に合わせ、知事と来賓らがテープカット。ゲストランナーとして、那須塩原市出身で北京五輪に出場した渋井陽子(しぶいようこ)さん(41)が登場し、小学生らと400メートルトラックを1周して走り初めをした。式典の開始時には、佐野東高の生徒がダンスで花を添えた。
新スタジアムは、2022年に開かれる「いちご一会とちぎ国体」のメイン会場となる。陸上競技場とサッカー場の兼用スタジアムで、約2万5千人の観客を収容できる。
内装には大谷石や益子焼、天明鋳物など県産材や県の工芸技術が用いられている。式典後には国体などの運営費の募金に応じた、県民や企業名を記した銘板の除幕式も行われた。式典は5月に予定されていたが、新型コロナを理由に延期されていた。
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