動植物の「生命」陶芸に吹き込む 高崎で阿部さん個展

上毛新聞
2020年6月5日

 東京都出身の陶芸家、阿部良雄さん(70)の個展が3日、高崎市の高崎高島屋5階アートギャラリーで始まった。動植物を描いたつぼや食器など約200点が並んでいる。9日まで。

 阿部さんは愛知県立瀬戸窯業専門訓練校を卒業後、自然豊かな環境を求めて長野県真田町(現上田市)に移住。「二つと見られないオリジナル作品を作りたい」との思いから自宅に「不二見窯」を築き、現在も大小さまざまなつぼや食器、花瓶、陶板などを焼き続けている。

 長年こだわってきた絵付けのテーマは「生命」。自宅付近に生息するイワナやリスなどの小動物、カタクリなどの山花を躍動感たっぷりに描いている。

 阿部さんは「小さな器にさえ命が吹き込まれる陶芸の面白さを感じてほしい」と話す。

 午前10時~午後7時(最終日は同2時)。入場無料。問い合わせは同ギャラリー(027-330-3956)へ。