高級生食パン使用のフルーツサンド 日立・内山味噌店が販売

茨城新聞
2020年6月1日

新型コロナウイルス感染拡大により自宅で食事をする機会が増える中、日立市水木町1丁目の内山味噌店は、同社が運営する食パン専門店の高級生食パンを使った新商品として「フルーツサンド」を開発し、持ち帰り販売を始めた。同社の内山庄栄社長は「『おうち時間』の食卓を楽しんでほしい」と話している。

同社は昨年12月、みそ造りで培った発酵技術を生かし、同所に食パン専門店「醸す生食パン工房 うち山」をオープンさせた。だが、新型コロナの影響で手土産品として人気を集めていた食パンの需要が減り、4月の客足が落ち込んだ。本業のみそ造りも、飲食店や学校給食への納品がほとんどなくなった。

コロナ禍で不安な日々が続く中、内山社長は「お客さんに笑顔が生まれる商品を提供しよう」と、スタッフとアイデアを出し合い、新商品を開発した。

フルーツサンドには同店の山型食パン「いずみ」を使用。みそ蔵のこうじと仕込み水で製造しており、自然発酵の甘みや深い味わいが特徴だ。

果物は地元業者と協力しようと、町内の青果店「藤屋商店」で仕入れた。間に挟む純生クリームには発酵食品のマスカルポーネチーズを混ぜ合わせた。しっとりとした食パンとともに、新鮮な果物と濃厚なクリームの甘みと酸味の絶妙なバランス、素材のおいしさを楽しめる。

新商品はメロン、キウイ、ミックスフルーツなど。季節によって果物は変わる。いずれも1個480円(税込み)。内山味噌本店で販売しており、生食パン工房のホームページで予約も受け付けている。問い合わせは(電)0294(52)3204

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