相性抜群 ザ・日光の逸品 【食べた? 県北味めぐり】(36)ゆば添えビーフハンバーグ グリル&ステーキ妙月坊(日光)
下野新聞
2020年2月7日
ナイフを入れると、中から肉汁があふれだす。鉄板皿のまま丁寧に焼き上げた国産牛100%のハンバーグは周りがこんがり、中はジューシー。200グラムあるのでボリュームも満点だ。
極め付きが、肉の上にたっぷりとのった「ゆばトロ」。地元の老舗「日光湯波ふじや」のとろとろのゆばで、食べる直前まで豆乳の中に浸している。お肉との相性は抜群で、ソースとして使う日光のたまり醤油(じょうゆ)と、ゆばに添えたワサビと共に口の中で絶妙に溶け合う。“ザ・日光”ともいえる逸品だ。
社長の和智士朗(わちしろう)さん(57)は「おなかいっぱいになっていただくのが一番。日光に来て良かったと思ってもらえたら、よりうれしい」と語る。
店は世界遺産エリアに昨年9月オープン。日光山輪王寺15カ院の一つ日増院の旧坊「妙月坊」をリノベーションした。社寺の参道にほど近く、ふらっと立ち寄る参拝者も後を絶たない。
旧坊の趣が残る店内で昼は四季折々の光景を、夜はジャズを楽しみながら、とちぎ和牛、とちぎ霧降高原牛のステーキなどを堪能できる。「古をしのびながら、ゆったり食事をしていただきたい」と和智さん。ぜいたくな時間がここで待っている。
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