舞い飛ぶ火の粉に歓声 下妻・タバンカ祭
茨城新聞
2019年9月13日
下妻市大宝の大宝八幡宮(山内雄佑宮司)で12日、たいまつを持った白装束姿の氏子たちが境内を駆け回る奇祭「タバンカ祭」が行われた。起源は1370年に境内の寺から出火した際、畳と鍋ぶたを使い火を消し止めたという故事による。伝統の祭りを大勢の見物客が見守った。
祭りは午後7時に幕を開けた。拝殿で神事が行われた後、氏子たちが姿を現し2本のたいまつに点火。火を囲み、畳と鍋ぶたを石畳にたたきつける際の「バタン、バタン」という音が、「タバンカ」の名前の由来とされている。
山内宮司によると、たいまつの火の粉を浴びると火の災いに遭わないという。たいまつを持った氏子は見物客も追い掛け、暗闇に火の粉が舞う中で歓声が響いた。祭りは14日も行われる。
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