北茨城 雨情記念館 新装オープン 童謡発表100年 企画展も開幕

茨城新聞
2019年4月22日

北茨城市磯原町磯原の市歴史民俗資料館(野口雨情記念館)が21日、リニューアルオープンし、記念式典が開かれた。関係者がテープカットして祝ったほか、今年は雨情が児童雑誌「金の船」で童謡を発表して100年の節目だとして、企画展「歌い継がれて100年 七つの子 シャボン玉 野口雨情ワールド」が同日開幕した。

同館は1980年開館。老朽化が進んでいたため、昨年6月から休館し、内装の全面改修を行った。第1展示室では、雨情が童謡などの作品を通して果たした業績を紹介。第2展示室では同市の歴史や民俗について展示している。

式典には関係者約60人が出席。雨情の孫で野口雨情生家・資料館代表の野口不二子さん(76)は「民謡・童謡の始まりがこの北茨城の地であると身近に感じていただきたい」と話した。

資料館には雨情が残した原稿や児童雑誌の実物、直筆の書類、写真など約150点が展示され、63年の生涯で2千あまりの詩を残した雨情の足跡をたどることができる。

同館の担当者は「展示を親子で楽しんでいただき、雨情がどういう人だったかを知ってもらいたい」と話した。

企画展の会期は6月9日まで。午前9時~午後4時半(入館同4時まで)。問い合わせは同館(電)0293(43)4160

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