白馬で石段 駆け上がる 桜川雨引観音 マダラ鬼神に歓声
茨城新聞
2019年4月15日
家内安全や無病息災などを祈願する伝統の「マダラ鬼神祭」が14日、桜川市大木の雨引山楽法寺(川田興聖住職)境内で開かれ、白馬に乗ったマダラ鬼神が境内西側の薬医門から本堂へと続く石段約150段を駆け上がった。見守った参拝者らは「すごい」と歓声を上げ、拍手を送った。
祭りは江戸時代初期の1641(寛永18)年に始まったもので、京都市右京区太秦の広隆寺の摩多羅祭と並ぶ二大鬼神祭の一つとされる。マダラ鬼神が乗馬で駆け上がった後、鬼5人と、稚児や地侍らの行列が続いて境内入り。境内では僧侶が護摩だきし、マダラ鬼神らがその炎を囲み、勇壮な鬼踊りを披露した。終わりには、マダラ鬼神らが本堂から49本の弓矢を放った。矢を拾うと御利益があるとされ、多くの参拝客が歓声を上げて手を伸ばした。餅まきも行われた。
千葉県市原市から初めて来たという会社員、高石有子さん(57)は、拾った破魔矢を見せながら「マダラ鬼神が馬に乗って上がってくるのを、動画を撮りながら見た。矢を拾えるとは思っていなかったので感無量。サクラの時期に盛大なお祭り。皆に教えてあげたい」と喜びを表した。
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