塩原の魅力 バスの中で 情報QRコードを整備 紅葉時季、催しも多彩 観光協会とJRバス関東
【那須塩原】塩原温泉に向かう移動時間も楽しんでもらおうと、塩原温泉観光協会とJRバス関東西那須野支店は30日、塩原温泉の観光情報につながるQRコードを車内に貼ったJRバスの運行を始めたと発表した。JRバス関東では初の試み。また、バス下り路線が通り紅葉スポットとして知られる旧道「大正浪漫街道」沿いの野だてなど、紅葉時季に合わせて多くのイベントを予定している。
QRコードは、JR那須塩原駅、西那須野駅から塩原温泉をそれぞれ往復する路線バス車内の降車ボタン脇にシールで貼り付けた。スマートフォンなどを通じ、塩原の主な見どころや、かつて塩原を訪れた文豪の文学碑などの紹介、イベント案内のほか、ドローンで撮影した塩原渓谷の動画、バスの時刻表も見られる。
那須塩原駅から塩原温泉までの所要時間は約40~50分といい、同支店の篠江章(しのえあきら)支店長は「乗客に観光情報を先取りしてもらい、塩原をより楽しんでもらいたい」と期待する。
また紅葉時季に合わせ、同協会は国道400号蟇(がま)石トンネルの両端につながる旧道「大正浪漫街道」沿いで多彩なイベントを催す。
11月3日から11日まで、「連珠の滝」付近で午前11時~午後2時まで野だてを、7日には塩原大根を使った大鍋を無料でふるまうほか、同街道の文学碑を巡る塩原文学研究会によるガイドツアー「文学散歩」(午前9時半、蟇石園地集合)を行う。(問)同協会0287・32・4000。