《上野三碑「世界の記憶」》三碑巡りで休憩を 空き家改修 山名駅前にカフェ 高崎
上野三碑の国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」登録を受け、上信電鉄山名駅(高崎市山名町)の前でカフェが23日、開業する。三碑を軸とする地域活性化を目指す市民団体の求めに応じ、市内の内装業者が空き家を改修して営業する。休憩施設の誕生に、地元関係者は首都圏からの誘客効果を期待している。
オープンするのはカフェとインテリアショップを兼ねた「yama na michi(ヤマナミチ)」。木造2階建ての民家(延べ床面積約50平方メートル)を改修し、1階にキッチンとテークアウトスペース、2階にイートインスペースとインテリアギャラリーを設けた。
自家焙煎(ばいせん)のコーヒーやショウガ紅茶、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」を提供する。23、24の両日はプレオープンとして飲み物のテークアウトに対応。25日から本格営業を始める。おしゃれなソファや棚などの家具、女性らに人気の瀬戸物も販売する予定だ。
内装会社、光伸(同市上並榎町)の舘野浩章社長(41)が「上野三碑をつなぐ会」の依頼を受け、出店を決意。飲食店経営の経験はないが、「内装のプロが出す素人の飲食店としてアイデアを出し続け、山名地域に出店する小売業関係者の店作りに協力していきたい」と意気込む。
店の目の前の山名駅は山上碑の最寄り駅の一つで、近くに安産と子育ての神社として知られる山名八幡宮がある。山名駅の関係者は「この辺りにはゆっくり休める施設がほとんどなかった。カフェができることで、三碑の見学者を含めて県内外からの電車利用者が増えてほしい」と期待。近くで衣料品店を経営する女性(75)も「新しい店によって地域が盛り上がってくれればうれしい」と話す。
営業時間は23、24日が午前11時~午後4時で、25日以降は午前10時~午後5時。月曜定休(25日は特別営業)。
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