29日、水戸マラソン 来場者、もてなし拡充
県内外から約1万5千人が参加を予定する「水戸黄門漫遊マラソン」が29日、水戸市の中心市街地を主な舞台に開かれる。初開催だった昨年は、周辺飲食店の多くが開店前で利用できないなど、ランナーのニーズに応えられなかった。このため、市などは周辺店舗に営業開始を早める要請やゴール後の催しを拡充、民間イベントとも連携し大会の盛り上げを図る。
マラソンは午前9時に同市南町をスタートし、千波湖や偕楽園公園、ケーズデンキスタジアム水戸などを巡り県三の丸庁舎広場でゴールする。「フルマラソン」「5キロ」「2キロ」の各部門を合わせ、昨年と同規模の計1万5千人がエントリー。市観光課によると、ゴール後のランナーが会場を後にするのは、午後3~4時ごろがピークだという。
昨年の大会では「ゴール後にアルコールなど飲食を楽しめる店舗が開いていない」といった声が多く寄せられた。このため、市は周辺の飲食店に対し営業開始を早めるよう求め、午後4時ごろまでには開店を呼び掛けた。
民間のイベントとも連携を進めている。水戸駅北口ペデストリアンデッキでは27~29の3日間、「日本酒BAR×水戸オクトーバーフェスト」が開かれ、県内の地酒や地ビールを提供する。24日にはイベント実行委の陣野匠委員長が高橋靖市長を表敬訪問し、「県内外から来場する多くの方に地酒の魅力を伝える機会になる」とアピールした。
また、中心市街地の36店舗で構成するくろばね商店会も、毎月第4日曜に水戸協同病院駐車場で開催している朝市をマラソン当日に変更、県内外からの来場者をもてなす。
水戸駅北口芝生広場では、周辺4店舗が「おもてなし食堂」として飲食ブースを出店。ゴール地点の県三の丸庁舎広場でも市内41店舗がブースを出店するほか、午後3時からは磯山純さんによるコンサートも開かれる予定だ。
29日は横浜市で「横浜マラソン」が開かれるほか、県内は航空自衛隊百里基地で観閲式など、イベントが重なる。高橋市長は「前夜祭でのおもてなしやゴール地点でのステージイベントなどを充実させ、選ばれるマラソン大会へと育てていきたい」と、大会の継続に力を込めた。
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