ユーモラスな陶芸60点 道祖土さん個展 茨城・水戸

茨城新聞
2025年5月14日

ユーモラスなアート作品を手がける茨城県水戸市の陶芸家、道祖土(さいど)昌男さんの作品展が同市備前町の常陽史料館で開かれている。パステルカラーが目を引く額装陶板画や個性的なオブジェなど約60点が並ぶ。同展は31日まで。

道祖土さんは東京都生まれ。陶芸に興味を持ち同県笠間市で作陶研修を受け、1978年、水戸市にアトリエを構えた。以来約40年にわたって制作を続けている。

作品展は「道祖土昌男展 monologue&dialogue」と題し、過去の個展で発表した作品から近年の作品まで新旧織り交ぜて展示。道祖土さん独自の世界観を体感できる構成となっている。

ライフワークでもある額装陶板画は、手、くちびる、ハートといった無数のパーツをパズルのように組み合わせて制作する。そのほか、渦巻き模様で構成され想像力をかき立てるオブジェなどを展示している。

作品作りのアイデアは他者との対話や1人でいる時にふと考えたことや社会の出来事など、日々のさまざまな事象に影響されて生まれる。「日常が積み重なるとふとイメージが出てくる」といい、言葉にできない漠然とした思いを形にしてきた。

道祖土さんは「それぞれの見方で好きなように作品を感じてほしい」と話している。

午前10時~午後5時。日曜、月曜休館。