八木節の魅力体感 楽器や歴史資料展示 桐生
上毛新聞
2017年7月8日
八木節の資料や道具、楽器をそろえた「桐生の八木節展」が4日、桐生市本町の桐生歴史文化資料館で始まった。実際に鳴らすことができる鉦(かね)と太鼓、聞くことができる八木節のCDなどが並び、来場者が八木節の魅力に触れている。9月3日まで。
楽器は鉦と太鼓、鼓(つづみ)、笛、酒だるで、いずれも演奏を試すことができる。踊り手が持つ唐傘や菅笠(すげがさ)、花笠(はながさ)もあり、会場を赤やピンク色に彩っている=写真。
八木節の成り立ちを紹介するコーナーでは、馬で荷物を運ぶ人々の歌が起源の一つで、1916(大正5)年に歌い手の初代堀込源太が八木節の名前でレコードを出し、全国に広まったことを説明している。展示する音源の中には初代堀込源太のCDもあり、程よくかすれて温かみのある歌声を聞くことができる。
市民提供の資料を展示するコーナーも設けており、出品を呼び掛けている。
展示を担当する同市広沢町の岡田幸夫さん(69)は「八木節を踊るのは楽しいが、歴史を知り、楽器に触れることで魅力は一層深まる」と話す。
午前10時~午後4時。月曜定休。8月4~6日は臨時休み。問い合わせは岡田さん(☎090・9318・4559)へ。
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