《食いこ》BORDER TOWN(茨城・境町) 素材生かし、食べ応え十分

茨城新聞
2024年11月2日

茨城県境町のハンバーガー専門店「BORDER TOWN(ボーダータウン)」は、素材の良さを生かした食べ応え十分のオリジナルバーガーを提供している。味と食感のバランスが絶妙で、店長の佐久間凜太朗さん(27)は「パティは常陸牛を100%使い、ソースも自家製。肉のポテンシャルが高いので、素材の良さを味わってほしい」と自慢の逸品を語る。

ハンバーガーは、チーズバーガーなど定番の11品と期間限定の1品を加え、常時12品を用意。パティは、茨城県産の常陸牛100%の赤身肉を使用。つなぎを使わず、丁寧にこね、肉の粘りだけで仕上げる。売りは「超あらびき。肉感を出している」と強調。酒種を用いるバンズは、東京都内の業者から仕入れ、もっちりとした食感が楽しめる。

ハンバーガーに挟むトマトやグリーンカールは、地元農家の新鮮野菜を使用。ソースは全て自家製で、中でも、かつおだしを使い風味とうまみを引き出す和風のタルタルソースが人気という。味に変化を付けるトッピングもあるほか、サイドメニューはオニオンリングや和牛チリビーンズなどがそろう。パティとバンズの重さは1品約200グラム。全品フレンチフライが付き、ボリュームたっぷりだ。

シェイクと自家製オニオンリング

佐久間さんは和食店での調理経験を持つものの、ハンバーガー作りは独学。各地の店を食べ歩くなど研究を重ねた。メニュー作りは「覚えていないくらい何回も改良して、自分が理想とする今のスタイルになった」と話す。

店はデザイン企画会社の「NUV WORKS(ナブワークス)」が運営。同社の敷地の一角に2022年1月オープンした。17年から地元の祭りをはじめ県外のイベントに出店を続けて実績を積み、開店へつなげた。今では、都内の老舗百貨店に期間限定で出店するほか、ハンバーガーの味や見た目を競う全国規模の大会に2年連続で出場するなど活躍の幅を広げている。

落ち着いたウッド調の外観。テラス席でも飲食を楽しめる

客層は30~50代が多い。佐久間さんは「オープン時から通ってくれたり、県外から来てくれたりする人もいてありがたい。『おいしくなったね』と言われることが励み。どこもやっていない新しい味わいのハンバーガーを作りたい」と挑戦を続ける。

■お出かけ情報■
▽茨城県境町163の3
▽営業時間は午前11時~午後3時、同5時半~8時半
▽定休日は月、火曜
▽(電)080(7163)4853
▽インスタグラムのアカウントはbordertown_hamburger