慢性的に交通渋滞が起こる栃木県日光市の人気スポット 対策として新たな駐車場を整備へ
栃木県日光市今市地域の中心部にある道の駅「日光街道ニコニコ本陣」周辺の慢性的な交通渋滞への対応として日光市は本年度、駐車場整備に着手したことを明らかにした。
国道119号を挟んだ、道の駅向かい側の土地を確保する方針。約3000㎡となる見通しで、現在の駐車場と同程度の規模となる。2028年度の利用開始を目指す。
市が集客拠点として整備した「日光街道ニコニコ本陣」が15年、中心市街地に立地する県内初の道の駅として登録された。全国から年間約75万人が訪れる人気施設だ。
しかし、駐車スペースが71台分と道の駅としては少なく、週末などは駐車場の空き待ちの車列が国道に延びる状態が続いている。
このため市は、中心市街地活性化に向け策定する「まちづくり基本構想」と国に申請する「都市再生整備計画」のうち、駐車場整備に先行着手した。日光商工会議所を中心に本年度再始動した市中心市街地活性化協議会も、駐車場不足を問題提起していた。
整備は2期に分けて行い、本年度は第1期分に当たる鹿沼相互信用金庫旧今市支店周辺の物件調査などを実施する。
隣接する第2期分は、現在の道の駅臨時駐車場などで、来年度に調査・買収の予定。調査や土地購入、整備工事の概算事業費は3億円強を見込む。関係地権者からは用地提供の内諾を得ているという。
市都市計画課は「利用者の安全性と利便性向上に寄与するとともに、近隣住民の皆さまの生活改善につながれば」としている。
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