<栃木・県央グルメ> Punto大谷町食堂(宇都宮)削りチーズでパスタが見えない「カーチョエペペ」
削ったチーズが満遍なく重なって、パスタが見えない。新雪にすっぽり覆われた山のよう。カーチョエペペ(1540円)は、チーズと黒こしょうのシンプルなパスタだ。
「よく混ぜて食べてくださいね」と店主の高橋知也さん(40)。中太の麺を口に運ぶたび、濃厚な味が広がる。チーズ好きにはたまらない。2020年3月の開店時からのメニュー。夜のみの提供で、目当てに訪れる客も多いという。
店舗はガソリンスタンドの跡地。宇都宮大のプロジェクトでリノベーションされた。外観に名残があるが、給油スペース跡は緑に覆われており、印象的な建物だ。市内の飲食店で腕を磨いた高橋さん。大谷地域に魅力を感じて出店先を探し、この場所に出会った。
店名の Punto(プント)はイタリア語で場所、点を意味する。勤めていた仏料理店の地域住民や生産者と密な関係を築く経営スタイルに憧れ、地域に根ざした場所にしたいとの思いを込めた。
「店作りはまちづくり」と音楽イベントも開いてきた。高橋さんは「食と音楽で地域を盛り上げたい」と笑顔で話した。
▼メモ 栃木県宇都宮市大谷町1152。午前11時~午後3時、5~9時。水曜定休。(問)028・908・8055。
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