高品質の干し芋商品化 JA、市、大学が連携
JAなめがた(棚谷保男組合長)や行方市、東京農業大学などが連携し、同JAがブランド化したサツマイモ「紅優甘(べにゆうか)」を使用した“行方ブランド”の干し芋を商品化した。高品質な新たな特産品としてPRしようと、サツマイモの品質のほか、包装にもこだわった。市6次産業推進室の担当者は「味が濃厚でスイーツのような仕上がり。若い方にもぜひ食べていただき、贈答用にも使ってほしい」と話す。26日まで、水戸市泉町の京成百貨店で特別販売会も実施している。
開発のきっかけは市が企画し、地元の農業関係者らが参加した農商工連携の6次産業化ビジネスセミナー。商品開発やパッケージデザインなどを学ぶ中から、付加価値を付けた販売で農家の所得向上を狙い、さらに行方の知名度アップにもつなげようと、参加者が新商品開発へ思いを一つにした。
同JAの担当者は「行方と言えばサツマイモだが、焼き芋用としての出荷が主で、加工した特産品は少なかった。捨てる部分も少なく、農家の労力も少ない加工用のサツマイモを考えなければならなかった」と振り返る。
商品名は「~NAMEGATA Beniyuka~SWEET sweet the 行方産干し芋」。霞ケ浦と北浦に挟まれ、水はけの良い赤土の傾斜地が広がる行方で栽培された原料の紅優甘は、優しい甘みが特徴。パッケージは東京農大の指導を受け、帆引き船のイメージをデザインした行方の「N」の文字を刻印し、洗練されたデザイン。高級感ある贈答用の化粧箱入りの丸干し芋、平干し芋、自家消費用の段ボール箱入り平干し芋などがある。
商品の一部は、市のふるさと納税の返礼品となっており、郵便局のインターネットショップなどでも販売。市内の直売所でも販売する予定。京成百貨店地下1階で開催中の「なめがた干し芋販売会」では、40箱限定「プレミアム丸干し芋」(4本入り2560円)を特別即売している。
商品の詳しい問い合わせはJAなめがた(電)0299(72)1877。
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