しずちゃん、山本知事、横塚さんが観光戦略を語り合う　群馬・前橋市

地域の社会課題について考えるフォーラム「Rethink群馬～心と身体を癒す『リトリートの聖地』を目指して」（上毛新聞社主催）が7日、群馬県前橋市古市町の同社で開かれた。お笑い芸人・南海キャンディーズのしずちゃん、山本一太知事、県内在住モデルの横塚沙弥加さんが、自然や温泉といった本県の魅力を語り、首都圏から旅行客を呼び込む観光戦略について意見を交わした。

忙しい日常を離れて長期滞在し、疲れた心と体を癒やす新たな旅のスタイル「リトリート」。県は、群馬県を「リトリートの聖地」とする構想を掲げ、政策を進めている。

一人旅が好きだというしずちゃんは「都会にいると常に何かをしていないといけない気になるけど、何もしない、無になれる時間が必要だと思う」と語った。群馬のイメージについては「草津温泉が大好き。温泉が良くて自然に恵まれている」と述べた。

群馬の魅力をイベントや交流サイト（SNS）などで発信している横塚さんも「自然が豊かで、野菜がおいしい。県民性も親切」と話した。

一方、リトリートに対する認知はまだ低いとされ、県民・国民への浸透が課題となっている。山本知事は「リトリートをもっとはやらせなきゃいけない」と意欲を示し、「（県の政策について）良いものを練り上げて必ず成果が出るようにするので、ぜひ注目してほしい」と呼びかけた。

フォーラムは、日本たばこ産業（JT、東京都）が社会貢献活動「Rethink　PROJECT（リシンンク・プロジェクト）」として協賛し、全国15カ所で開催している。この日は100人を超える来場があった。