いちご大福味のかき氷 昭和の曲リクエストも 文寿堂(群馬・桐生市)《炎天のオアシス》
明治創業の和菓子店で、夏場はかき氷を出している。あんこを一から煮て作る「あずきみるく」(450円)「宇治金時みるく」(500円)などの和風の味は定評がある。4代目店主の菊谷智巳(きくたに・さとみ)さん(58)は「うちは昔ながらのかき氷。手頃な値段で楽しんでほしい」と話す。
イチゴ味のかき氷に、すあまとあんこを乗せた通称「いちご大福」(450円)がお薦めだ。「すあま入りって珍しいでしょ。和菓子屋らしさを出せるかなと思って」と笑う。アイスクリーム、すあま、練乳のトッピング3種盛り「スペシャル」が人気で、「マンゴースペシャル」「メロンスペシャル」は550円。和菓子はどら焼き、すあまのほか、地元名物の「花ぱん」などを販売する。
桐生女子高が近所の桐生市梅田町に校舎を構えていたときは学校帰りの女子生徒がよく立ち寄ったが、2021年春に桐生高との統合によって閉校し、若い客が減ってしまった。それでも家族連れやカップルがかき氷を目当てに足を運ぶ。
店内の壁には昭和の流行歌のレコードジャケットが飾ってある。菊谷さんが亡くなったおじから譲り受けたものという。昨年からそのコレクションを紹介し、リクエストがあれば曲を流している。
■文寿堂
群馬県桐生市天神町2-3-20
営業時間 午前9時~午後6時
月曜定休
電話 0277-22-4035