登録10年を前に、世界遺産カード配布 富岡製糸場と絹産業遺産群の誘客狙う
世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」が来年、登録から10周年となるのを前に、群馬県や構成資産のある4市町などでつくる「シルクカントリー群馬プロジェクト実行委員会」は20日、構成資産4カ所でカードを配布すると発表した。10周年に向けて機運を高め、夏休みに家族連れなどを誘客することが狙い。22日から配布を始め、無くなり次第終了する。
「わくわく!世界遺産カード」として、キャラクタータイプとキラキラカイコタイプの2種類を作った。どちらも資産ごとにデザインが異なる。富岡製糸場(富岡市)、田島弥平旧宅と旧境島小の案内所(伊勢崎市)、高山社跡(藤岡市)、荒船風穴(下仁田町)で、希望者に各種類1枚ずつ配布する。
キャラクタータイプは、資産の写真を印刷したカードと、透明な素材に当地キャラクターを描いたカードの2枚1組。複数の資産でカードを集めると、透明なカードを入れ替えたり、重ね合わせたりして楽しめる。カイコに焦点を当てたキラキラカイコタイプは、表面にカイコの写真を、裏面に豆知識を記した。表面は角度によって輝いて見える加工を施し、豆知識につながるせりふ入りの吹き出しを付けた。
富岡市の県立世界遺産センター「セカイト」でも別のカードを配布する。センター内の写真に、県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」のイラストを組み合わせたデザインで、裏面には4資産の写真を載せた。県歴史文化遺産室は「夏休みにカードを集めながら、世界遺産の構成資産や関連施設を巡ってほしい」としている。
問い合わせは上毛新聞社読者局(☎027-251-4341、平日午前9時~午後5時)へ。
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