群馬・明和町の“今”を表現した音頭を30日に初披露 町民が自発的に作詞作曲、振り付けを練習 

上毛新聞
2023年7月18日

群馬県明和町で湧出した温泉や東武伊勢崎線川俣駅前の医療複合施設など、現在の町の様子を表現した「新明和音頭」が誕生した。30日、町内で4年ぶりに開かれる明和まつりで初披露する予定で、町民が振り付けを覚えている。

音頭は、有田靖さん(71)=同町中谷=が趣味の一環で昨年1月に作詞作曲。友人の橋本文江さん(72)=同=に振り付けを依頼して完成した。当初は友人同士で踊って楽しんでいたが、同7月に町社会福祉協議会のフレイル予防教室で披露したところ、運動効果があるとして、振り付け指導の依頼を受けた。

町内で踊りを指導するに当たり、2人は同8月、冨塚基輔町長に報告。冨塚町長は町民が自発的に作ったことを町ホームページの町長コラムで紹介した。このコラムを読んだ同町のクリーニング業「リアップ」の中出利明社長が「新明和音頭を広めてほしい」と、町に100万円を寄付。町は寄付を予算化し、CDとDVDを計500枚制作した。

新しく誕生した音頭に親しんでもらおうと、町は明和まつりのプログラムに組み込んだ。6月下旬と7月上旬には町中央公民館で、周知と練習を兼ねた講習会が開かれ、計90人が参加。橋本さんらの指導の下、休憩時間にも振り付けを確認するなど熱心に取り組んだ。矢之貴洋子さん(72)=同町江口=は「歌詞が今の町に合っていてすてき。踊りも分かりやすいので、祭りのときはみんなで楽しみたい」と話していた。

有田さんと橋本さんは「町の皆さんに届くとは夢にも思わなかった」と驚きつつ「もともとあった明和音頭のように愛される音頭になったらうれしい」と期待した。

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