節分に向け「柊昆布」 茨城・桜川の薬王院
茨城新聞
2023年1月21日
節分を前に茨城県桜川市真壁町椎尾の椎尾山薬王院で、魔よけのヒイラギと縁起物の昆布を竹筒に挿した「柊(ひいらぎ)昆布」と呼ばれる節分飾りの準備が最盛期を迎えている。古くから寺に伝わる飾り物で、19日は僧侶が作業に追われた。
同院によると、悪い鬼は退散させ、良い鬼は迎えるといった思いが込められている。イワシの頭をヒイラギの枝に刺した一般的な節分飾りとは異なり、県内でも珍しいという。
山から切り出した竹を乾燥させて筒状に加工し、ヒイラギと昆布を挿してマンリョウの赤い実を添える。計150個ほど用意し、お堂の入り口に掲げるほか、数量限定で販売する。
竹林俊充副住職(35)は「節分飾りで厄払いをしてもらい、1年を無病息災で過ごしてほしい」と話した。