楼門すっきり 恒例すす払い 茨城・鹿島神宮
茨城新聞
2022年12月2日
師走に入った1日、茨城県鹿嶋市宮中の鹿島神宮(鹿島則良宮司)で、恒例の「すす払い」神事があり、小雨の中、神職らが国指定重要文化財の楼門に集まり、1年間の汚れを丹念に払った。
すす払いは、古くから行われてきた伝統行事で、かつて「御煤(おすす)おろし」とも呼ばれた。おはらいを受けた神職と巫女(みこ)計4人は、楼門(高さ約13メートル)の前で横一列になり、山鳥の羽根などを付けた長さ約4メートルの「オスス竹」を使って、なでるようにすすやほこりを払い落とした。吉田裕史禰宜(ねぎ)は「ほこりを払ってきれいになった。われわれも非常にすがすがしい」と話した。
同神宮は新年を迎える準備として、破魔矢など縁起物作りも進む。この日は神職や巫女が、来年のえとの「卯(う)」が描かれた絵馬を破魔矢に取り付ける作業に追われていた。破魔矢は計約1万5千本用意するという。