世界遺産 写真家の目で 富岡の2会場で力作110点 製糸場150周年記念展

上毛新聞
2022年11月2日

世界文化遺産、富岡製糸場(群馬県富岡市富岡)の開業150周年を記念する写真展「日本の世界文化遺産 写真が語る日本の歴史」が11月6日まで、製糸場と市立美術博物館(同市黒川)の2会場で開かれている。日本の世界文化遺産全20件を17人の写真家が独自の視点で切り取った力作110点を鑑賞することができる。

製糸場は国宝「東置繭所」を会場に26点を展示。同館では84点の作品を縄文から現代まで年代順に紹介している。

会場には法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)や姫路城(兵庫県)、日光の社寺(栃木県)などの写真が並ぶ。土門拳さんや入江泰吉さんといった故人の秀作に加え、下仁田町出身の写真家、田村仁さんの作品が来場者の注目を集めている。

市文化課は「富岡製糸場の価値を相対的に認識してもらえるように、各遺産を歴史に登場する順に飾った」と展示意図を説明している。

製糸場は午前9時~午後5時。無休。観覧無料(別途入場料が必要)。同館は午前9時半~午後5時。月曜休館。観覧料は一般500円などで中学生以下は無料。問い合わせは同館(0274-62-6200)へ。