酒米の稲刈り体験 常陸太田

茨城新聞
2015年9月15日

地元産の酒造りに取り組む「常陸太田自酒プロジェクト」の稲刈りイベントがこのほど、常陸太田市芦間町の栗原農園の水田で開かれ、春に田植えを行った家族連れら約80人が参加し、黄金色に実った稲を刈り取った。
同プロジェクトは市内の農業者や蔵元、市民団体のメンバーらで活動を始め、今年で4年目。日本酒の名称は公募で決まった「ご縁だね」。米作りから醸造まで市内で行う「ALL常陸太田」の酒造りに取り組んでいる。
この日は晴天にも恵まれ、5月の田植えイベントで植え付けた酒米・美山錦の稲刈りに挑戦。親子らは鎌を手に協力しながら、丁寧に稲を刈り取っていった。稲は束ねて縛り、足踏み式の脱穀機での脱穀も体験した。
また、春から各家庭で大事に育ててきた「バケツ稲」を持ち寄り一緒に刈り取った。田植えイベントの写真コーナーが設置されたり、同農園の新米コシヒカリで作ったおにぎりなども振る舞われ、楽しい時間を過ごした。
今回刈り取った稲は11月下旬に精米し、来年2月ごろから洗米、搾りなど本格的な酒造りに入り、3月中旬ごろには新酒を楽しめるという。合わせて酒蔵見学を兼ねた酒造り体験なども開いていく予定。

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